無垢材や漆喰などの自然素材は「呼吸をする」という特徴があります。この呼吸する素材が、シックハウス症候群の発症を抑制し、健康的で快適な家づくりのポイントとなります。
■シックハウス対策には自然素材の家が最適!
自然素材の家とは、無垢材や漆喰などの自然素材を積極的に採用した家のことを指します。
この自然素材が注目されている理由の一つが「シックハウス症候群やアレルギーの原因となるホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれていない」ということです。
また、自然素材は調湿性もすぐれています。たとえば無垢の天然木は製材されてからも呼吸をしているため、吸放湿性があり、室内の空気中の湿度を一定に保つ効果もあります。
さらに湿気だけではなく、空気中の有害物質を吸着する働きもあり、室内の空気をキレイに保つことができるのです。
健康な家づくりは、室内の空気がキレイで、しかも最適な湿度条件化で暮らしやすいという条件が必要不可欠な要素なのです。
※シックハウス法で定められた指標「F☆☆☆☆」とは。
シックハウス症候群を社会的な問題だとして2003年にシックハウス対策に関する基準を改正。建材に使用した化学物質量にランク付け、Fに☆マークをつけた記号でわかりやすくしました。
☆の数は1~4つまであり、☆の数が多いほど化学物質の拡散する量が少なくなっています。
しかし、規制されているのはクロルピリホスとホルムアルデヒドの2種類のみで、これを規制したからとおってシックハウス症候群が無くなるわけではありません。化学物質はこれ以外にも何種類もあり、何がシックハウス症候群の原因になるかわかりません。
※シックハウス症候群の症状や主な原因
シックハウス症候群とは、住宅内の空気汚染が原因で発祥する健康障害の総称です。建材などに含まれる化学物質が主な原因と言われています。WHO(世界保健期間)では、シックハウス症候群の症状として
以下の一例をあげております。
・ のど・目・鼻の粘膜の痛み
・じんましん・湿疹などの皮膚疾患
・唇などの粘膜の乾燥
・頭痛・呼吸器系の病気に感染しやすい
・息苦しい、気管がゼイゼイと音を出す
・疲れやすい
・めまいや嘔吐を繰り返す
このような症状が複数発症する症状をシックハウス症候群と呼び、この状態が続きながら同じ家に住み続けていると、次は「化学物質過敏症」という病気になる恐れがあります。
自律神経系・精神系・気道系・消化系などに重要な症状が現れる可能性があるのです。